◆医療・福祉・介護・保健における適切なケアに関して協議・研究し、教育と普及に努めます。


■第8回キャリアアップセミナー
「認知症ケアとケアコミュニケーション」


第8回キャリアアップセミナーは、東京会場(17日)とともに、初めて大阪会場(25日)でも開催されました。
両会場とも、総合ケア推進協議員で医師の林恭弘講師、
同じく総合ケア推進協議員で専務理事も務める看護師の堀エリカ講師が登壇しました。

■第8回キャリアアップセミナー「ケア現場のリスクマネジメント」

第8回キャリアアップセミナー概要



セミナーは3部構成で、第1部は林講師が「認知症の医学的理解」と題し、認知症の症状や定義を説明するとともに、診断方法や原因疾患別の特徴やその対応など、医師ならではの視点から解説を行ないました。
日々の診療において認知症の方と接する機会を持つ林講師の「認知症の方と接する際、その方の『自尊心』を損なわないように接するよう心がけている」との言葉に、参加者の多くの方が賛意を示している様子が印象的でした。



第2部では、堀講師がケアコミュニケーションにおいて活用が望まれる「傾聴」について紹介しました。
堀講師は”耳を傾けること”の重要性に加え、ケア従事者が患者さんや利用者さんに質問をする際には自由な回答を促す"オープンクエスチョン"を活用する、会話が途切れた際の"沈黙"を考えや気持ちを整理してもらう時間として大切にするなど、能動的且つ実践的なスキルの活用を説明。
患者さんや利用者さんとの日々のコミュニケーションにおいて、早速活用を考えておられる参加者の方も少なくないようでした。

第3部では、林講師、堀講師、そしてセミナー参加者の皆様を交え「超高齢社会のケアに求められる視点」をテーマとしたディスカッションが行われました。
東京会場、大阪会場ともに、セミナー参加者の皆様からそれぞれのケア現場で遭遇した事例はじめ数多くの問題提起があり、活発な意見交換がなされました。

総合ケア推進協議会では、今後もこうしたセミナーやワークショップを順次会場を増やし、開催する予定です。
開催日時をはじめとした詳細につきましては、セミナー情報をご覧ください。